タイヤ交換を自分でする方法 必要な工具と手順・注意点を福井の専門店が解説

冬が近づくと「スタッドレスへの履き替えくらいは自分でやってみようかな」と考える方も多いのではないでしょうか。工具をそろえて手順を守れば、ホイール付きのタイヤの付け替えは自分でもできます。ただし、ジャッキの扱いやナットの締め方を間違えると、大きな事故につながることもあります。
この記事では、福井市で持ち込みタイヤ交換を行っているカーケアマックスが、自分でタイヤ交換をするときに必要な工具、正しい手順、気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。
目次
- 1. タイヤ交換を自分でするなら「ホイール付きの履き替え」まで
- 2. 自分でタイヤ交換をするのに必要な工具
- 2-1. 必ず用意したいもの
- 2-2. あると安心なもの
- 3. タイヤ交換を自分でする手順
- 3-1. 1. 平らで硬い場所に止めて輪止めをする
- 3-2. 2. 車を上げる前にナットを少しだけ緩める
- 3-3. 3. ジャッキアップポイントにジャッキを当てて持ち上げる
- 3-4. 4. ナットを外してタイヤを付け替える
- 3-5. 5. ナットを手で回してから対角線の順に仮締めする
- 3-6. 6. 車を下ろしてトルクレンチで本締めする
- 3-7. 7. 空気圧を確認して、少し走ってから増し締め
- 4. 自分でタイヤ交換するときの注意点とよくある失敗
- 4-1. ジャッキが倒れる・外れる
- 4-2. ナットの締めすぎ・締め不足
- 4-3. タイヤの状態を見ずに付けてしまう
- 4-4. 作業後の異音・ハンドルのブレを放置する
- 5. 自分で交換するかお店に頼むか 費用と手間で比べる
- 6. こんなときは自分でやらずにお店に任せましょう
- 7. 自分でのタイヤ交換についてよくある質問
- 7-1. 車載のジャッキだけでタイヤ交換できますか?
- 7-2. トルクレンチがないときはどうすればいいですか?
- 7-3. ネットで買ったタイヤを自分で取り付けられますか?
- 7-4. 増し締めはお店でもしてもらえますか?
- 8. まとめ
タイヤ交換を自分でするなら「ホイール付きの履き替え」まで
結論からお伝えすると、タイヤ交換を自分で行えるのは、ホイールに組まれたタイヤを車から外して付け替える「履き替え」までです。夏タイヤとスタッドレスタイヤの入れ替えや、前後の位置を入れ替えるローテーションがこれにあたります。
一方で、ホイールからタイヤを外して新しいタイヤをはめる「組み換え」は、タイヤチェンジャーやバランサーといった専用の機械が必要なため、お店に任せる作業です。
| 作業 | 内容 | 自分でできる? |
|---|---|---|
| 履き替え(脱着) | ホイール付きのタイヤを車から外して付け替える | 工具があればできる |
| ローテーション | タイヤの位置を前後などで入れ替える | 工具があればできる |
| 組み換え | ホイールからタイヤを外し、新しいタイヤをはめる | 専用の機械が必要。お店で |
| ホイールバランス調整 | 回転したときのブレをおもりで整える | 専用の機械が必要。お店で |
新しいタイヤを買ってホイールに組む場合は、お店での組み換えが必要になります。
自分でタイヤ交換をするのに必要な工具
まずは工具をそろえましょう。車に積んである車載工具でも作業はできますが、もともとはパンクなどの応急用です。季節ごとに4本交換するなら、使いやすい工具を用意したほうが安全で楽になります。
必ず用意したいもの
- ジャッキ:車を持ち上げる道具。車載のパンタグラフジャッキより、油圧式のフロアジャッキ(ガレージジャッキ)のほうが安定して作業しやすくなります
- レンチ:ナットを緩めたり締めたりする工具。十字型のクロスレンチは力をかけやすく便利です
- トルクレンチ:ナットを決められた強さで締めるための工具。最後の本締めに使います
- 輪止め:作業中に車が動かないよう、タイヤの前後にかませるブロック
- 軍手・作業用手袋:手のけがや汚れを防ぎます
あると安心なもの
- リジッドラック(通称ウマ):ジャッキで上げた車体を下から支える台。ジャッキが外れたときの備えになります
- エアゲージ:交換後の空気圧を確認する道具
- ロックナット用のアダプター:盗難防止用のロックナットを付けている場合に必要です
- 外したナットを入れておく箱、ひざをつくマットなど
なお、ナットは「ホイールに合ったもの」を使うことが大切です。ナットがホイールに当たる面(座面)の形には種類があり、合わないナットを使うと、走っているうちに緩む原因になります。

タイヤ交換を自分でする手順
手順は車の取扱説明書に書かれていることが基本です。作業の前に、ジャッキアップポイント(ジャッキを当てる位置)とナットの締め付けトルクを取扱説明書で確認しておきましょう。
1. 平らで硬い場所に止めて輪止めをする
舗装された平らな場所に車を止めます。砂利や土の上では車の重みでジャッキが沈み、傾いた駐車場ではジャッキが外れやすくなります。AT車はシフトを「P」に入れ、パーキングブレーキをかけ、交換するタイヤの対角線上にあるタイヤに輪止めをかけます。
2. 車を上げる前にナットを少しだけ緩める
タイヤが地面に着いているうちに、レンチでナットを少しだけ緩めておきます。車を持ち上げてからだとタイヤが空回りして緩められないためです。ここではまだ外しません。
3. ジャッキアップポイントにジャッキを当てて持ち上げる
取扱説明書で決められた位置にジャッキを当て、タイヤが地面から少し浮くところまで持ち上げます。必要以上に高く上げるとかえって不安定になります。リジッドラックがあれば、車体の下に入れて支えにしましょう。ジャッキだけで支えている車の下には、体を入れないでください。
4. ナットを外してタイヤを付け替える
ナットを外してタイヤを取り外します。最後の1個を外すときにタイヤが落ちてこないよう、手で支えながら作業しましょう。新しく付けるタイヤは、回転方向の矢印や「OUTSIDE」の表示がある場合、向きを確認してから取り付けます。ホイールが当たる面やボルトのネジ山に汚れやサビがあれば、拭き取っておきます。
5. ナットを手で回してから対角線の順に仮締めする
ナットは最初、手で数回まわして入れます。いきなり工具で締めるとネジ山を傷めることがあります。全部入ったら、レンチで対角線の順番(星形の順番)に少しずつ締めていきます。1か所だけ先に強く締めると、ホイールが斜めに付いてしまうことがあるためです。
6. 車を下ろしてトルクレンチで本締めする
ジャッキをゆっくり下ろしてタイヤを接地させたら、トルクレンチで取扱説明書の指定トルクまで、対角線の順に本締めします。締め付けの強さは車種で違うので、必ず自分の車の数値を確認しましょう。
7. 空気圧を確認して、少し走ってから増し締め
4本付け替えたら空気圧を確認します。しまっておいたタイヤは自然に空気が抜けているので、そのまま走らないようにしましょう。空気圧の見方はタイヤの空気圧の記事で解説しています。
交換後しばらく走るとナットがなじんで緩むことがあるため、交換後およそ100km走ったら、ナットが緩んでいないか増し締めして確認すると安心です。
自分でタイヤ交換するときの注意点とよくある失敗
ジャッキが倒れる・外れる
自分での交換でいちばん怖いのが、ジャッキ倒れです。JAF青森支部の発表では、2019年11月の1か月間だけで、青森県内でジャッキ倒れによる救援要請が20件あったそうです。柔らかい地面や傾いた場所、決められていない位置にジャッキを当てたことが主な原因です。車体がへこむだけでなく、体を挟まれると大けがにつながります。
ナットの締めすぎ・締め不足
締め付けが足りないと走行中にナットが緩み、最悪の場合はタイヤが外れる脱輪事故につながります。反対に、レンチに足をかけて体重をのせるなど締めすぎると、ボルトが伸びたり折れたりする原因になります。感覚に頼らず、トルクレンチで決められた強さに締めることが大切です。
タイヤの状態を見ずに付けてしまう
しまってあったタイヤは、付ける前に溝の残りやひび割れ、製造年を確認しましょう。とくにスタッドレスタイヤは、溝が残っていてもゴムが硬くなると氷の上で効きにくくなります。交換の目安はスタッドレスタイヤの交換時期の記事でも紹介しています。
作業後の異音・ハンドルのブレを放置する
交換後に走っていて「ゴトゴト」という音がする、ハンドルがぶれるといった異常を感じたら、すぐに安全な場所に止めてナットの緩みを確認し、お店で点検を受けてください。

自分で交換するかお店に頼むか 費用と手間で比べる
自分でタイヤ交換をするメリットは、工賃がかからないことと、好きな時間に作業できることです。ただし、フロアジャッキやトルクレンチ、リジッドラックなどを一からそろえると、工具代で1万〜2万円ほどかかることもあります。4本の交換には慣れないうちは時間もかかり、重いタイヤを運ぶのも一苦労です。
お店に頼む場合の費用の一例として、カーケアマックスでの「車からのタイヤ脱着のみ」の料金をご紹介します。夏タイヤとスタッドレスの履き替えや、ローテーションがこの料金です。
| タイヤサイズ | 4本 | 1本 |
|---|---|---|
| 〜16インチ | 4,200円 | 1,050円 |
| 17・18インチ | 5,300円 | 1,350円 |
| 19・20インチ | 6,600円 | 1,650円 |
※税込。ランクル・プラドクラスはプラス2,200円です。新しいタイヤへの組み換えを含む料金は料金ページをご覧ください。
年に2回の履き替えのために工具をそろえる手間や、作業中の危険を考えると、お店に任せたほうが結果的に安心で手軽な場合もあります。
こんなときは自分でやらずにお店に任せましょう
- 新しいタイヤをホイールに組み込みたい(組み換えが必要)
- 平らで硬い作業場所がない
- トルクレンチやリジッドラックを持っていない
- ナットが固くて回らない、ロックナットのアダプターがない
- SUVや大きな車でタイヤが重く、扱いに不安がある
- ハンドルのブレや異音など、交換後に気になる症状がある
福井では例年11月末ごろにみぞれが降りはじめ、11〜12月はスタッドレスへの交換がいちばん混み合う時期です。天気が崩れてから慌てて作業すると、寒さや暗さで手順を飛ばしがちになります。自分でやる場合も、お店に頼む場合も、早めに準備しておくと安心です。
自分でのタイヤ交換についてよくある質問
車載のジャッキだけでタイヤ交換できますか?
作業自体はできますが、車載ジャッキはパンクしたときの応急用として作られているものが多く、4本を続けて交換するには安定性や作業のしやすさで不安があります。季節ごとに交換するなら、フロアジャッキとリジッドラックを用意するのがおすすめです。
トルクレンチがないときはどうすればいいですか?
締め付けの強さを正しく確認できないため、交換後はガソリンスタンドや整備工場などで締め付けを点検してもらいましょう。感覚だけで締めると、締めすぎや締め不足になりやすくなります。
ネットで買ったタイヤを自分で取り付けられますか?
ホイールに組まれた状態で届いたタイヤなら、自分で付け替えられます。タイヤだけを買った場合は、ホイールへの組み換えとバランス調整が必要なので、お店に持ち込んで作業してもらいましょう。
増し締めはお店でもしてもらえますか?
多くのお店で対応しています。当店で作業した場合も、走行後に気になることがあればお気軽にご相談ください。
まとめ
タイヤ交換を自分でする場合は、ホイール付きタイヤの履き替えやローテーションまでが目安です。手順を守り、安全を最優先に作業しましょう。
- 平らで硬い場所で、輪止めとパーキングブレーキを忘れずに
- ジャッキは決められた位置に当て、ジャッキだけで支えた車の下に入らない
- ナットは対角線の順に締め、最後はトルクレンチで指定トルクに
- 空気圧を確認し、100kmほど走ったら増し締めをする
- 組み換えやバランス調整は専用の機械が必要なのでお店へ
工具をそろえるのが大変なとき、作業に不安があるときは、福井の持ち込みタイヤ交換専門店 カーケアマックスにお任せください。作業時間は1〜2時間ほどで、作業中は無料の代車でお出かけいただけます。作業の流れはタイヤ交換の流れのページでご確認いただけます。完全予約制ですので、お電話かメールフォームからご予約ください。
